催眠とヒプノは同じ & 催眠の区分

● 催眠とヒプノは同じです

たとえば、
「催眠療法」と言うと・・・“心の病気を治す”というイメージが強いでしょうし、 「ヒプノセラピー」より「催眠療法」の方がシリアスな感じやカタイ感じを受けるかもしれません。 そして『催眠』 と言うと「催眠“術”」を連想するし、TVのショー催眠では術者に『操られている』 ように見えるので、よけい不思議な特別な“術”のようなイメージがあるかもしれません。
「ヒプノセラピー」と言うと・・・“療法”というイメージもあると思いますが、優しいイメージ、 どちらかと言うと“癒し”というイメージが持たれているかもしれません。「別に精神科に行く必要はないけど、癒されたい」とか 「前世を見てみたい」などといったイメージがあるかもしれません。不思議なカンジで心の内が癒されるんじゃないかしら、 とか、スピリチュアルな体験ができるんじゃないかしら、なども含めて。
ヒプノセラピーでも催眠療法でも言い方が違うだけで、内容は同じです。「催眠状態」の活用を するときは「催眠」を掛けます。言い方を変えれば催眠誘導(ヒプノ)を行います。 癒しや療法として催眠を活用する場合、通常、催眠に掛かる人を面白おかしく操るような暗示はしません。 TVなどのショー催眠とは目的が違うので、与える暗示も違うわけです。 さらに言えば、その目的や方法によっては、受ける人を必ずしも 催眠状態(トランス)に誘導する必要のないこともあります。
観客に見せたりして楽しむショー催眠でも、療法系のヒプノでも、どちらも『催眠』を使います。
TVのショー催眠のことは、ヒプノショーと言ってもいいわけです(^^)
「催眠」と「ヒプノ」は、漢字で表わしているか、カタカナか、という違いだけです。

このホームページではショー催眠も、癒し系も、催眠に関することはどちらも扱います。
    癒し系/セラピー系を受ける人が『ショー催眠に掛かったようになってみたい』という場合、 「催眠に掛かったという“自覚”」が欲しい場合がほどんどでしょう。ショー催眠のような面白くおかしい “直接的”な暗示に対する反応は人によって違います。確認したい場合は受ける人の「暗示に反応しやすい五感」 などに対する誘導がいいかもしれません。例えば、手を当てられるとその部分がホカロンのように暖かくなる、 脱力して椅子から立とうとしても立ち上がりにくい/立てなくなる、握った手が固まって開きにくい/開かなくなる、 頭がボワ〜ンとして何も考えなくていい気分になる、その他聴覚・味覚、または感情的なこと、など。 暗示に反応しやすい感覚や反応の出方は人それぞれ違います。療法系の場合、暗示への反応の仕方と、そのセラピーが効いているかどうかを直接結び付けるのは愚かなことです。セラピーの目的は癒しやさらに元気になることです。その為にはショー催眠のような催眠に掛かったかどうかより、もっと重要なことがあります。
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イメージについて・・・イメージとは、映像(ビジュアル)イメージだけではありません。例えばあなたの隣りに人が立っているとき、目をつぶった時でもその気配を感じます。そういうのもイメージです。また、ある香りを嗅いだ時なつかしい過去が思い出されるかもしれませんが、そのとき映像がハッキリ浮かんでいるかと言えば、そうでないことも多いでしょう。でも、その”イメージ”はくっきりと懐かしさを感じさせています。五感で感じているもの・雰囲気もイメージです。海辺で目をつぶったときに感じる周りの雰囲気や山林の中で目をつぶった時に感じる雰囲気は違うでしょう。そういうふうに、ビジュアル(映像)イメージが苦手な人でもイメージは感じられます。そして覚えていなくても誰でも寝ているときには夢を見ることがあります。



● 催眠区分:

催眠を大きく2つに分けて、「自己催眠」と「他者催眠」、と分けて見たとき、
ここでは「他者催眠」のことを略して“催眠”と言うことにします。

催眠状態になる人(掛けられる人)は、掛ける人の“誘導の言葉や合図など”によって
催眠状態になるというのを、ここでは「他者」の部分を略して“催眠”と言います
自分自身で催眠状態に入る催眠の場合は「自己催眠」と言うことにします。
催眠を掛けられる人(受ける人)のことを被験者とか被施術者などと言うこともあります。
一方、掛ける側の人を施術者などと言ったりします。
催眠(他者催眠)は例えて言えば、肩を揉むとき、人に揉んでもらった方が楽ですよね。
フロで背中を洗うときもそうですよね。自己催眠と他者催眠の違いってそんな感じです。


「催眠」は他にも色んな分類のし方があります。
・見え方などから分類すれば、
 テレビでやるような「ショー催眠」は“観客にわかるようにその反応が見えること”が重要です。 これに対し、見え方の面白さは関係なく、催眠に掛かる本人の目的の為の癒しや療法としての「催眠療法(ヒプノセラピー)」やスポーツ選手が行うような「イメージトレーニング」などがあります。
・誘導の言葉や合図などによって分類すれば,
 「直接的に言う暗示(明示ですね)」による方法や「間接的な暗示・メタファー・アナロジー、など」による方法、それらの混合があります。ショー催眠では観客にわかりやすくする為や演出の為に「直接的」に言う暗示の言葉を多用します。
・ほかに、誘導される側の認識状況によって分類すれば、
 催眠に掛かる人に催眠に掛けることをあらかじめ伝えてから誘導する方法、
 催眠に掛けることを気づかれないように誘導する方法など。
 (補足:催眠状態にならなくても「暗示」は効きます。
  例えば「お茶漬け」のCMで”うめぼし茶漬け”を食べているところを見ると
  つばがでてきたりします。このように「暗示」は実は一般世間に氾濫しています)
他にも「催眠」の分類の仕方は色々あります。
分りやすい区分は、他人に催眠誘導してもらうか,自分一人で催眠状態に入るか、と、
催眠状態になるのをあらかじめ知っているか,知らないでそうなるか、の区分が一番はっきりしてますね。


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